スクワランとは

スクワラン

天然の保湿成分として知られる「スクワラン」は、サメをはじめ、オリーブ、サトウキビなどにも含まれる良質なオイルです。人間の皮膚にも5%ほど含まれているため、肌なじみが良く、昔からさまざまな化粧品の材料として使用されてきました。他のオイルと比べて非常に安定しており、酸化や変質しにくいことが特徴です。
スクワランはべたつかずサラッとした使い心地が特徴で、すばやく肌になじんで潤いを与えることから、スキンケアはもちろん、ヘアケアやボディーケアなど幅広く使える優れた成分です。
ここでは、スクワランがどういう成分なのか、また、使用することでどんな効果を得られるのかを詳しく見ていきます。

天然保湿成分スクワラン

スクワランってどんな成分?

スクワランの化学式

スクワランとは、深海サメの肝臓から抽出された油や植物などに含まれる「スクワレン」という成分に水素を添加し、分子を安定化させた無色透明のオイルです。添加物や化学物質が含まれていない天然の保湿剤として人気があります。

スクワレンは酸化しやすいため、空気に触れないようカプセルなどに包まれた状態で、主にサプリメントとして販売されています。一方、スクワランは酸化や変質する恐れがほとんどありません。融点が高く、固まりにくいことから化粧品や工業用など幅広い分野で使用されています。
スクワランに含まれる精製されたスクワレンは、汗と混じることで皮膚の表面に膜を作り、空気中の雑菌から素肌を守ります。人間の皮脂膜にも含まれているので角質層にすばやくなじんで、肌をしっとりなめらかに整えます。

オイルでありながらスーッと肌になじんで、使いやすいことも魅力の1つです。乳液やクリーム、軟こう、シャンプー、ボディーソープ、口紅など、さまざまな化粧品の油脂成分として配合されています。スクワランは人体との相性が良く、刺激も少ないため、肌質を問わず使用できる万能オイルです。

保湿だけじゃない!スクワランの効果と使い方

保湿のイメージ

スクワランは保湿だけではなく、次のような効果も期待できます。

肌を柔らかく保つエモリエント効果

スクワランには、皮膚の水分蒸発をおさえて潤いを保ち、皮膚を柔らかくする「エモリエント効果」があります。刺激がほとんどなくエモリエント機能が高いことから、敏感肌や乾燥肌ケアに特化した化粧品にも配合されることが多いのも特徴の1つです。

スクワランには動物性と植物性の2種類があります。動物性の原料はサメの肝油由来のもの、植物性の原料はサトウキビやオリーブ由来のものが主流となっています。
植物由来のスクワランは、サメ由来のものと比べてよりさらりとした感触ですが、サメ由来のほうが抽出しやすく純度が高いという特徴があります。純度が高いほど品質が安定し、肌への刺激も少ないとされています。

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